2026年8月10日 かずデンコラム一覧
「プレオルソを始めたら、どのくらいの期間で歯並びが変わるんだろう」と、治療を検討する保護者の方にとって、費用と並んで気になるのが治療期間ではないでしょうか。プレオルソは就寝時を中心に装着するマウスピース型の機能的矯正装置ですが、その効果が現れるまでの期間は、お子さまの状態や取り組み方によって幅があります。
期間の目安を知らないまま治療を始めると、「思ったより時間がかかる」と途中で不安になったり、逆に「まだ効果が出ないから失敗かもしれない」と早合点してしまうこともあります。この記事では、プレオルソの一般的な治療期間の目安を整理したうえで、期間が変わる要因、そして期間を無駄に長引かせないためのポイントまで具体的にお伝えしていきます。

プレオルソの治療期間は、一般的におおよそ1〜3年程度が目安とされています。ただし、この数字はあくまで幅のある目安であり、お子さまの歯並びの状態や年齢、装着状況によって前後する点をまず押さえておく必要があるでしょう。
治療期間に幅が生まれるのは、プレオルソが「歯を直接動かす」装置ではなく、「口周りの筋肉のバランスや舌の位置を整えて、歯並びが乱れる原因そのものにアプローチする」装置だからです。筋肉の癖や呼吸のパターンを変えていくには、ある程度の時間をかけて体に定着させる工程が欠かせません。短期間で劇的に変わるものではなく、成長の力を借りながらじっくり整えていく治療だと理解しておくと、適切な心構えで臨めるはずです。
成長期・生え変わり時期の骨のトレーニングとなる為、お子さまの【就寝時+ご自宅で過ごす1時間】に毎日装着し、しっかりと効果を出す必要があります。
なお、プレオルソによる1期治療が終わった後、永久歯が生え揃ってから2期治療(本格矯正)に移行するケースもあります。その場合はトータルの治療期間がさらに長くなる可能性がある点も、あらかじめ知っておくと安心でしょう。

同じプレオルソでも治療期間に差が出るのはなぜでしょうか。ここで押さえておきたいのが、期間を左右する主な要因です。

プレオルソの効果は、装着時間の順守度合いに大きく左右されます。プレオルソは【就寝時と日中1時間程度】の装着が基本ですが、この時間が守られないと歯や筋肉への働きかけが不足し、結果として治療期間が長引いてしまうのです。装着時間の不足は、期間が延びる最も一般的な原因のひとつだといえるでしょう。

プレオルソは顎の成長を利用する治療のため、開始年齢が治療の進み方に影響します。顎の成長が活発な時期に始められれば成長の力を治療に取り込みやすく、比較的スムーズに進むケースが多いとされています。一方で、適応年齢の後半で始めた場合は、利用できる成長の余地が限られるため、時間がかかることもあるでしょう。
もともとの歯並びの乱れの程度や、口呼吸・舌癖といった癖の強さも治療期間に関わります。軽度の症状であれば比較的短期間で改善が見られることもありますが、癖が根強く定着している場合や複数の要因が絡んでいる場合は、それぞれを段階的に改善していく必要があるため、期間が長くなる傾向があります。
プレオルソは装着するだけでなく、あいうべ体操などの口周りのトレーニングを併用することで効果が高まる装置です。装置任せにせず日々のトレーニングにきちんと取り組めているかどうかも、治療期間の長短を分ける要素になるでしょう。
プレオルソの治療中は、一般的に1〜2か月に1回程度の通院で経過を確認していく流れになります。ワイヤー矯正のように頻繁な調整を必要としないため、通院の負担は比較的軽いといえるでしょう。
ここで保護者の方に知っておいていただきたいのが、効果の現れ方には個人差があり、目に見える変化を焦って求めすぎないという心構えになります。装着を始めて数か月では大きな変化を感じにくいこともありますが、それは失敗ではなく、筋肉や呼吸の癖が少しずつ整っていく過程にあるといえるでしょう。他のお子さまと比べるのではなく、担当の歯科医師と経過を共有しながら、お子さまのペースで進めていく姿勢が大切です。

限られた成長期を有効に使うためにも、治療期間を必要以上に延ばさない工夫を取り入れたいものです。
第一に、装着時間を毎日の習慣に組み込むことが挙げられます。就寝前の歯磨きとセットにする、装着を記録するカレンダーを作るといった仕組みがあると、お子さま自身が無理なく続けやすくなるでしょう。
第二に、トレーニングを面倒がらずに継続することです。あいうべ体操のような口周りの運動は地味に感じられるかもしれませんが、装置の効果を最大限に引き出す土台になります。
第三に、定期的な通院を欠かさないことも欠かせません。経過を歯科医師が確認することで、装着状況の課題や次のステップへの移行タイミングを的確に判断でき、遠回りを避けられます。気になることがあれば通院時に相談し、疑問を残さないようにしておくと安心でしょう。
大阪市淀川区・阪急三国駅と地下鉄東三国駅からアクセスできるかずデンタルクリニックでは、プレオルソをはじめとする小児矯正のご相談に対応しています。歯科用CTやiTero(光学スキャナー)による精密検査をもとに、お子さまの歯並びの状態を診断し、治療期間の見通しを含めた治療計画を丁寧にご説明いたします。
「プレオルソを始めたいけれど、どのくらいの期間がかかるのか具体的に知りたい」「うちの子の場合はどのくらいで効果が出そうか相談したい」といった疑問をお持ちでしたら、まずはご相談だけでもお越しください。院内にはキッズスペースも完備していますので、小さなお子さま連れの保護者の方も安心してカウンセリングを受けていただけるはずです。お子さまの成長期は限られているからこそ、早めの相談が選択肢を広げる第一歩になると考えています。
【Before】受け口【9歳・男児】

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【経過】プレオルソトレーニング中(1年)【10歳】

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