2026年7月6日 かずデンコラム一覧
小児矯正を検討する保護者の方からよくいただく質問のひとつが、「子どもの歯並びが気になるけれど、プレオルソって何歳から始められるんだろう」といった開始時期についての疑問です。
結論からお伝えすると、プレオルソの推奨開始年齢は一般的に4〜9歳頃とされており、特に5〜8歳の混合歯列期(乳歯と永久歯が混在する時期)が最も効果を発揮しやすいタイミングだといわれています。ただし「何歳でもいい」というわけではなく、お子さまの歯の生え変わり状況や顎の成長段階、改善したい症状によって最適な開始時期は変わってきます。
この記事では、プレオルソの推奨年齢の根拠となる仕組みを整理しつつ、年齢別の効果の違い、早すぎる・遅すぎる場合のリスク、そして開始のタイミングを見極めるポイントまで具体的にお伝えしていきます。
プレオルソの推奨年齢を理解するためには、まずプレオルソがどのような仕組みで歯並びを整える装置なのかを押さえておく必要があります。
プレオルソは、株式会社フォレスト・ワンが提供している日本製のマウスピース型矯正装置で、就寝時と日中1〜2時間ほど装着することで、口の周りの筋肉のバランスを整えたり舌の位置を正しい場所へ誘導したりする働きを持っています。歯を直接ワイヤーで動かす装置とは異なり、歯並びが乱れる「原因」にアプローチする予防的な矯正だといえるでしょう。
なぜ4〜9歳が推奨されるのかというと、この時期は顎の骨や口腔周囲の筋肉がまだ柔らかく、外部からの働きかけによって正しい方向へ誘導しやすい発育期にあたるからです。永久歯が生え揃ってしまった後では骨格的な調整が難しくなるため、混合歯列期の柔軟性を活かす治療設計が成り立つわけです。
ここで重要になるのが、暦年齢だけで「うちの子はもうプレオルソには遅い」「まだ早すぎる」と判断しないという視点です。永久歯の生え変わりスピードや顎の発育には個人差があるため、レントゲンや口腔内検査をもとに歯科医師が判断する流れが基本となります。
開始時期の判断材料として、年齢ごとの目安をお伝えしていきます。
3〜4歳は乳歯列が完成する時期で、原則としてプレオルソの本格的な使用には少し早いと考えられています。ただし受け口(反対咬合)など放置すると顎の成長に影響しかねない症状については、より早期から専用の装置で対応するケースもあるでしょう。「歯並びが気になる」という段階で歯科医院に相談しておけば、最適な開始時期を逃さずに済むはずです。
最も推奨されることが多いのが、5〜6歳のタイミングです。6歳臼歯(第一大臼歯)が生え始め、永久歯への生え変わりがスタートする時期にあたり、顎の発育を利用した予防矯正の効果が期待しやすいといえます。口呼吸、舌癖、軽度の出っ歯や開咬といった症状の改善に取り組むには、この時期からの開始が理想的でしょう。
混合歯列期の中盤にあたる7〜9歳も、プレオルソの効果が出やすい時期だと考えられています。前歯の生え変わりが進み、上下の歯の位置関係が見えてくるため、治療計画も立てやすくなるはずです。学校生活で日中の装着時間を確保しにくいお子さまでも、就寝時中心の使用で対応できる点はプレオルソの大きなメリットだといえるでしょう。
10歳を過ぎて永久歯への生え変わりが進むと、プレオルソによる骨格的なアプローチの効果は徐々に限定的になっていきます。永久歯列が完成すると、ワイヤー矯正やマウスピース矯正(インビザライン等)といった本格矯正への移行を検討するケースが増えてくるでしょう。
「早く始めれば始めるほど良いのでは?」と考える保護者の方は少なくありませんが、実際には開始が早すぎる場合にも注意点があります。
3歳以前の幼児では装置の装着自体が難しく、お子さま本人の協力が得られないまま治療がストップしてしまうケースもあるようです。プレオルソは患者自身が装着する取り外し式のため、装着への理解と協力が前提となります。極端に早い段階で開始するよりも、お子さまが装置の意味を理解できる年齢を待つ判断が望ましい場面もあるでしょう。
一方、開始が遅すぎる場合のリスクは、効果そのものが期待しにくくなることに加えて、本格矯正への移行が必須になってしまう点にあります。永久歯がほぼ生え揃った後では、顎の骨格に働きかける時期を過ぎているため、プレオルソだけでは改善が難しい症状も出てくるはずです。
ここで意識したいのが、「歯並びが気になり始めたら、まずは相談だけでも受けてみる」という姿勢です。実際の治療開始時期は歯科医師の判断に委ねるとしても、相談を早めにしておくことで、最適なタイミングを逃さずに済むメリットがあります。
開始年齢に適していても、症状によっては別の矯正方法が適している場合もあります。
プレオルソが向いているのは、軽度〜中等度の出っ歯、受け口、開咬、口呼吸や舌癖が原因となっている歯並びの乱れだといわれています。口の周囲の筋機能を整えることで歯並びを誘導する仕組みのため、機能面の問題が背景にあるケースとの相性が良いのです。
一方、重度の叢生(歯の重なりが大きい状態)、骨格性の不正咬合、顎の左右非対称が顕著なケースなどは、プレオルソだけでは対応が難しい可能性が高いといわれています。こうした症例では、床矯正(拡大床)やインビザラインファースト、ワイヤー矯正など別の装置との組み合わせを検討する流れが一般的になるでしょう。
かずデンタルクリニックでは、プレオルソに加えてインビザラインファーストにも対応しているため、お子さまの症状に応じて適切な装置を選択できる体制を整えています。
プレオルソは「装着していれば自動的に効く」というタイプの装置ではなく、装着時間と使い方の質が結果を大きく左右する治療法だと考えられています。
第一に意識したいのが、装着時間の確保です。就寝中の使用に加えて、日中1〜2時間の装着を継続することで、口腔周囲の筋肉に正しい刺激を与え続けるという設計になっています。学校から帰ってきた後の宿題タイムや読書の時間など、家庭内で集中する時間帯に装着する習慣をつけられると、装着時間の管理がしやすいでしょう。
第二に、装着中の鼻呼吸を意識させることが大切になります。プレオルソは口呼吸から鼻呼吸への切り替えを促す装置でもあるため、装着しながら口を閉じている状態を保てるかどうかが効果に直結するといわれています。慣れるまでは保護者の声かけが必要になるかもしれません。
第三に、定期的なメンテナンスへの通院を欠かさないという点も挙げられます。プレオルソは数か月単位で経過を観察しながら使用する装置のため、定期通院でフィット具合や歯並びの変化を確認していく流れが基本となっています。
大阪市淀川区・阪急三国駅と地下鉄東三国駅からアクセスできるかずデンタルクリニックでは、お子さま向けのプレオルソに対応しています。歯科用CTやiTero(光学スキャナー)を用いた精密検査に基づいて、お子さまの現在の歯並びと顎の発育状況を評価したうえで、プレオルソが適切なタイミングなのか、別の装置との組み合わせが必要なのかを丁寧に診断する体制が整っています。
院内にはキッズスペースも完備していますので、小さなお子さま連れの保護者の方も安心してカウンセリングを受けていただけるはずです。「うちの子は何歳から始めるのがいいんだろう」「すでに永久歯が生え始めているけれど間に合うのかな」といった疑問をお持ちでしたら、まずは相談だけでも受けてみてください。お子さまの成長期を活かした矯正は、開始のタイミングが早いほど選択肢が広がっていきますので、お気軽にお声がけくださいませ。
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