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【口呼吸対策】子供のお口ポカンの治し方は?原因と自宅トレーニングを解説

2026年7月6日 かずデンコラム一覧

「うちの子、気づくといつも口が開いている」といったお子さまの様子に不安を感じている保護者の方は少なくありません。お口ポカン(医学的には口唇閉鎖不全症と呼ばれる状態)は、見た目の問題だけでなく、歯並びや呼吸、感染症のリスクにも関わる症状であることが分かってきています。

ただ、お口ポカンは決して放置するしかない症状ではなく、自宅でのトレーニングや歯科医院でのアプローチによって改善できる可能性が高い状態でもあるのです。この記事では、お口ポカンが起こる仕組みと、子供のお口ポカンを治すために自宅でできる方法、そして歯科医院で対応できる治療まで具体的にお伝えしていきます。

お口ポカンとは口唇閉鎖不全症のこと

お口ポカンというのは、安静時に唇を閉じることができず、口が開いたままになってしまう状態を指します。医学的には「口唇閉鎖不全症(こうしんへいさふぜんしょう)」という名前で呼ばれており、口の周りの筋肉や呼吸の仕方、歯並び、舌の癖など複数の要因が絡んで起こると考えられています。

2019年に日本歯科医学会が公表した小児口腔機能発達不全症に関する全国調査では、3〜12歳の子どもの約3割に口唇閉鎖不全の傾向が見られたという報告があり、決して珍しい症状ではないことが明らかになってきました。「気がついたら口が開いている」という程度であっても、習慣化していると体への影響が積み重なっていくため、早めに気づいて対処することが大切でしょう。

子供のお口ポカンの主な原因4タイプ

お口ポカンの背景には複数の要因が絡んでいるため、大きく4つに整理して見ていきましょう。

口の周りの筋力不足

最も多い原因のひとつが、口輪筋(口の周りをぐるりと取り囲む筋肉)の筋力不足です。離乳食の与え方、噛む回数の少ない食生活、指しゃぶりの長期化などが背景にあると、唇を自然に閉じておく力が育ちにくくなるといえるでしょう。柔らかい食事ばかりが続くと噛む回数が減り、結果として口の周りの筋肉が発達しにくくなるという循環が生まれてしまうのです。

鼻づまりなど呼吸器系のトラブル

アレルギー性鼻炎、副鼻腔炎、アデノイド肥大などで鼻呼吸が困難になっていると、口を開けて呼吸する習慣がつきやすくなるでしょう。鼻づまりの原因が解消されないままお口ポカンを治そうとしても根本解決にはつながらないため、耳鼻科での評価が必要になるケースもあるはずです。

舌癖と舌小帯短縮症

舌の位置が低い「低位舌」や、舌を前歯に押し付ける癖、舌小帯(舌の下のスジ)が短いといった舌に関する問題も、お口ポカンの原因になり得ます。本来、安静時には舌の先が上の前歯の少し後ろ(スポットと呼ばれる位置)に軽く触れているのが正常な状態とされていますが、低位舌では舌が下顎に落ちてしまうため、口を閉じる動きが妨げられてしまうのです。

歯並びの影響

出っ歯(上顎前突)や開咬(前歯が噛み合わない状態)といった歯並びの乱れがあると、唇を閉じる際に物理的な負担が生じます。歯並びが原因の場合は、トレーニング単独では改善が難しく、歯科的な介入が必要になることもあるでしょう。

放置した場合に起こりうるリスク

「ただ口が開いているだけ」と考えてしまいがちですが、お口ポカンが習慣化すると複数のリスクが連鎖的に高まっていくと考えられています。

口呼吸が常態化すると口腔内が乾燥しやすくなり、唾液による自浄作用が低下するため虫歯や歯肉炎のリスクが上がるとされています。さらに、外気が直接喉に入るためウイルスや細菌にも触れやすくなり、風邪を引きやすくなる傾向もあるといわれているのです。

長期的な影響としては、いわゆる「アデノイド顔貌」と呼ばれる、口元が前に出て顎が後退した顔つきになる可能性も指摘されています。成長期に口呼吸が続くと骨格的な変化が固定化してしまうため、見た目の改善が後から難しくなる場面もあるでしょう。歯並びへの影響も大きく、上下の前歯が噛み合わなくなる開咬や、上の前歯が前方に傾く出っ歯へとつながる可能性も否定できません。

ここで意識しておきたいのが、これらのリスクは「いつかは出るかもしれない」というレベルではなく、習慣化期間が長くなるほど顕在化しやすいという点です。気づいた時点で早めに対処することが、後々の負担を軽減する近道になるはずです。

自宅でできるお口ポカンの治し方

歯科医院での治療と並行して、または症状が軽い段階での予防として、自宅で取り組めるトレーニングがいくつかあります。

あいうべ体操

「あー」「いー」「うー」「べー」と口を大きく動かす体操で、福岡県の医師が考案した方法として広く知られています。1日30回を目安に、毎日継続することで口輪筋と舌の筋力を同時に鍛える効果が期待できるでしょう。お風呂の時間や就寝前など、毎日同じタイミングで取り入れると習慣化しやすくなります。

口輪筋を鍛えるトレーニング(MFT)

風船を膨らませる、ガムを噛む、ストローで飲み物を吸うといった日常的な動作も、口輪筋のトレーニングとして有効だと考えられています。特にガムトレーニングは、噛むことで顎の筋肉も同時に発達させられるメリットがあり、お口ポカン対策と顎の成長促進の両方に役立つ可能性があるのです。

鼻呼吸の意識づけ

日中、お子さまの口が開いていることに気づいたら、優しく「お口閉じてみよう」と声をかけてあげてください。叱るのではなく、ゲーム感覚で「鼻で呼吸してみよう」と促すと、お子さま自身が自分の呼吸を意識するきっかけになるでしょう。就寝中にどうしても口が開いてしまう場合は、口閉じテープを使う方法もありますが、鼻づまりがある状態では使用を避ける必要があるため、事前に小児科や耳鼻科で確認しておくと安心ですよね。

歯科医院での治療という選択肢

自宅トレーニングだけでは改善が難しい場合、歯科医院での専門的なアプローチが選択肢に入ってきます。

代表的なのが、MFT(口腔筋機能療法)と呼ばれる専門的なトレーニングプログラムです。歯科衛生士や歯科医師の指導のもとで、舌・唇・頬の筋肉を正しく使えるように段階的にトレーニングしていきます。自己流のトレーニングと比べて、お子さまの状態に合わせた的確な指導を受けられる点が大きなメリットでしょう。

また、マウスピース型の機能的矯正装置である「プレオルソ」も、お口ポカンの改善に活用される治療法のひとつです。就寝時を中心に装着することで、口の周りの筋肉のバランスや舌の位置を整え、自然と鼻呼吸を促す働きが期待できるでしょう。

歯並びの問題が背景にある場合は、本格的な矯正治療やワイヤー矯正との組み合わせを検討するケースもあります。原因によって最適なアプローチが変わってくるため、まずは歯科医院での診断を受けることが重要だといえるでしょう。

お子さまのお口ポカンの相談はかずデンタルクリニックへ

大阪市淀川区・阪急三国駅と地下鉄東三国駅からアクセスできるかずデンタルクリニックでは、お子さまのお口ポカンに関するご相談にも対応しています。原因の見極めから自宅トレーニングのアドバイス、プレオルソをはじめとする機能的矯正装置による治療まで、お子さまの状態に応じた選択肢をご提案いたします。

院内にはキッズスペースも完備していますので、小さなお子さま連れの保護者の方も安心してカウンセリングを受けていただけるはずです。「うちの子の口がいつも開いているけれど、これって治療が必要なんだろうか」「自宅でトレーニングを始めるべきタイミングを知りたい」といった疑問をお持ちでしたら、まずはご相談だけでも受けてみてください。お子さまの成長期は限られているからこそ、早めの相談が改善への近道になるとも考えられます。

歯並び・口呼吸・咬み合わせ・お口ポカン、お子さんのお口の症状で悩んでいませんか?

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